巷では女性同士の恋愛の曲なのではと噂される、櫻坂46のブルームーンキス。
しかし、ブルームーンキスは男性目線の曲だと思う。
なぜ男性目線なのか
シンプルに、一人称が「僕」だからだ。
ではなぜ女性同士だと言われているかというと、言葉遣いが女性っぽいところがあるのと、女性っぽい振付があるためだ。
しかしこれは、女性っぽさではなく「僕」の二面性を表しているのだと思う。
ブルームーンキスのストーリー
今夜は月が綺麗だった だからとても人恋しい
僕は君の肩を抱いて ふいに盗んだ唇
風が吹き抜けて辺りがし~んと静まった
なんて気まずいんだろう ぎこちない2人
この空気が怖かったんだ しなければよかったって
反省してしまうくらいなら あのまま送るべきだった
こっちの道 遠回りで こうなるって予測できた
フルムーンキス どういう顔すればいいのだろう
フルムーンキス 何も言わずに歩き出そうか
( ここからは想像です )
僕は好きな女の子と一緒に帰っていました。
「ちょっと、こっちの道から帰ってみようよ」
僕は、急に思いついたように提案しました。
そうして僕たちは、いつもと違う道を歩き始めました。
今日はブルームーン。月明かりが差し込み、なんだかロマンティック。
僕はふいに、彼女の肩を引き寄せてーーー
あ、キスしちゃった
あたりは静まり返り、時が止まったようでした。
どんな顔をすればいいのか、何と言えばいいのか、わからなくて、僕は何も言わずに歩きだしました。
こんな気まずい感じになるなら、キスしなければよかったーーー
「僕」の二面性
この曲、[サビ・前奏・間奏]と[サビ以外]で、人格が全然違う。
振付が女性っぽいと言われるのは、この[サビ・前奏・間奏]のことで、[サビ以外]ではかっこいい、イケメンな振付になっている。
これはどちらも「僕」である。
[サビ・前奏・間奏]の「僕」
=ウブでかわいい、表の「僕」
- かわいい(振付から)
- キスするなんて思ってなかった(あ、キスしちゃった)
- 驚かせちゃってごめんなさい
- ドキドキする、どうしよう!
[サビ以外]の「僕」
=キスをするように仕組んだ、狡猾な「僕」
言い訳をするのは見苦しい この瞬間(とき)をずっと狙ってた
本当は確信犯だったんだ ずっと プラン練ってたのさ
急に思いついたような 用意周到な案
- かっこいい(振付から)
- キスをするタイミングをずっと狙っていた
- 遠回りで帰ろうと提案したのも、キスするチャンスを狙うため
この曲の肝、「都合よすぎ僕の逡巡」
「都合よすぎ僕の逡巡」は、二つの意味がある。
1.僕は彼女のことが好き。キスしたい。でも、それって勝手すぎない?
2.プランを練って、キスする雰囲気になるように仕組んだのは自分なのに、ぜんぜんキスするつもりなかったみたいにふるまうのって、ずるいよね。
本当は確信犯だったんだ ずっと プラン練ってたのさ
急に思いついたような 用意周到な案
それくらい何度も想ってた 柔らかな感触と温度
愛しさは身勝手な想像 なんて切ない一瞬の夢
曲の流れのまま考えると1.の意味になる。が、私は2.の意味と考えたい。
1.の意味だとすると、「僕」は本当に独りよがりで相手の気持ちを考えていなくて、都合のいい奴だと思う。ムカつくので、私は2.の意味を支持する。
まとめ
ブルームーンキスは自分勝手に計画を練っていた「僕」とピュアな「僕」の逡巡を描いた曲。
恋人になりたいなら、気まずいとか言ってないで早く彼女に自分の気持ちを伝えよう!